第4話 ─ 内見で9割が見落とす“本当に見るべきポイント”

不動産投資において、内見は単なる確認作業ではありません。むしろ、数字や資料では見抜けない“収益の本質”を判断する最重要工程です。しかし多くの人は、部屋の綺麗さや設備の新しさといった表面的な部分に目を奪われ、本当に見るべきポイントを見落としています。
私たちが内見で最初に確認するのは、「第一印象」ではなく“違和感”です。共用部にゴミが放置されていないか、郵便受けが溢れていないか、自転車置き場が乱雑になっていないか。これらは管理状態を映す鏡であり、入居者の質にも直結します。どれだけ室内が綺麗でも、共用部が荒れている物件は長期的な安定運用が難しくなります。
次に確認するのは「音」と「周辺環境」です。壁の厚さや生活音、近隣の交通量や騒音は、図面では絶対に分かりません。実際にその場に立ち、数分間“何もせず感じる”ことで、入居者目線のリアルが見えてきます。私たちも過去に、見た目は良いのに騒音で決断を見送った物件がありましたが、その判断は結果的に正解でした。
そして最後に見るのが「出口を想定できるか」です。この物件は将来も貸せるのか、売れるのか。今の条件だけでなく、5年後・10年後をイメージできるかどうかが重要です。
内見は“確認”ではなく“見抜く作業”です。ここでの精度が、そのまま収益の安定性に直結します。 次回は、いよいよ投資の成否を分ける**「融資戦略」**について、実践ベースで解説していきます。


